当院について

病理診断科のスタッフは患者様に直接お会いする機会はありませんが、病気の診断や治療方針の決定に深く関わっている部署です。例えば胃カメラ検査でとった検体は病理診断科に送られます。技師さんは検体を固定、包埋、薄切、染色といった処理をした後,最終的には顕微鏡で観察できるようなガラス標本を作製し、 病理医の手元に届けます。我々病理医は標本の中の細胞を顕微鏡で詳しく観察し、病気の最終診断を下します。臨床の先生は病理医のレポートに基づいて、患者様の今後の治療方針を決めます。これを組織診断といいます。組織診断は体のすべての臓器の病変が対象になります。当院では消化管、肝・胆・膵、乳腺、子宮、卵巣、前立腺、膀胱、甲状腺、副腎、肺、皮膚、リンパ節、骨髄などの検体が主なものとして挙げられます。当科はスタッフ数5名(1名非常勤を含む)の小さな部署ですが、みさと健和病院や健和クリニック、柳原病院を含め五つの関連施設の組織診断を全部担当しております。

組織診断以外、術中迅速診断、病理解剖の業務も行っております。さらに、臨床の先生方と定期的に内視鏡カンファレンスやCPC(臨床病理カンファランス)を施行しており、その情報は患者さんの治療方針の決定や研修医の教育にも役に立っております。

裏方でありながら、皆様により安全で質の高い医療サービスを提供できるように、スタッフ一同日々精進して参りたいと思います。

 


大腸ポリープから発生した大腸癌

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