みさと健和病院・みさと健和クリニック
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婦人科

みさと健和病院:婦人科

2011年4月:常勤医師着任

常勤医師着任に伴い、外来診療だけでなく2011年6月より婦人科良性疾患に対する入院手術を開始しています。子宮筋腫、卵巣嚢腫、子宮内膜症を対象に腹腔鏡手術を中心におこなっていますが、身長、体重、その他の条件次第で開腹術を選択する場合もあります。
近年、頻度が高い子宮下垂、子宮脱に関してはリング挿入で対応していますが、程度により膣式手術も実施しています。

子宮筋腫:平滑筋からなる良性腫瘍です。一般的には5cm以上のサイズが手術対象となりますが、粘膜下筋腫など発生している場所により、小さいサイズでも手術対象の場合があります。また過多月経、月経困難症など症状が強い場合も手術対象となることがあります。サイズが大きい場合は、偽閉経療法を先行してから腹腔鏡手術をおこなうこともありますが、開腹手術を選択する場合もあります。

卵巣嚢腫:皮様嚢腫と卵巣チョコレート嚢腫が卵巣嚢腫の代表格となります。一般的に5cm以上の卵巣嚢腫が手術対象となります。
皮様嚢腫は別名、奇形腫とも言われ、多彩な形態を呈します。毛髪、脂肪、歯牙が含まれていることが多く、そのほとんどが良性疾患ですが、2%程度で悪性転化していることがあります。また約20%の可能性で反対側卵巣へ将来的に発症することもあります。
卵巣チョコレート嚢腫は子宮内膜症の一つで、卵巣に異所性内膜組織が存在することで発生します。古い血液が卵巣嚢腫内に貯留すると、まるでチョコレートの様に見えることから名前が由来しています。これが破裂して腹腔内に漏出すると激しい痛みを生じます。また炎症により腹腔内癒着が誘発され、不妊症の一因にもなります。そのほとんどが良性ですが、0.7-1.0%の頻度で明細胞癌という卵巣癌が併発していることもあり、サイズのみで経過観察するのは危険です。形態、腫瘍マーカーも考慮して総合的に方針を決定していきます。


子宮腺筋症:子宮内膜症の一つで異所性内膜組織が子宮筋層内に存在する病態のことです。月経困難症を引き起こすことが多く、日常生活に支障が生じることがあります。手術対象はサイズ、症状の程度によりますが、閉経に近い年齢の場合は、薬による偽閉経療法も適応になります。また子宮内膜症は近年、保険適応の低容量ピルも販売されたことにより、手術回避することが条件付きで可能になりました。その他、術後のケア(再発防止)に用いられることもあります。(原則としてタバコ吸わない方が対象となります)

腹腔鏡手術を受ける場合の日程

初診時:内診、超音波検査、癌検査をおこないます。手術適応の場合は、手術をうけるかどうか家族も含めて考えていただきます。

2回目以降の外来:手術の場合は日程を決定し、術前検査(採血、心電図、レントゲン)、MRI撮影をおこないます。その結果で、手術可能な状態と判断されれば、入院手続きに入ります。なお麻酔は全身麻酔でおこない、麻酔科に依頼しています。

入院:土曜日のAM10:00に入院していただきます。入院後に再度診察をおこない、その後、ご家族含めて手術説明会をおこないます。説明会に参加していただいたご家族の方は手術当日にも来院していただきます。

手術当日:手術は月曜日におこないます。AM9:45に手術室へ入室となります。術後に、ご家族へ手術内容を含めた説明会をおこないます。

腹腔鏡下筋腫核出術 腹腔鏡下子宮全摘出術、
腹腔鏡下卵巣嚢腫核出術

イラスト イラスト
それぞれのポート位置は4箇所を予定しています。

術後4日目:金曜日の朝に退院診察をおこなって退院となります。
腹腔鏡手術は入院から退院まで7日間を予定していますが、状況により前後いたします。そして金曜日の午後に術後外来が開設されています。退院後はこの外来へ術後1ヶ月検診として受診していただきます。

手術件数
2011年(6月-12月)
2012年(4月末まで)

腹式子宮摘出術:

 2件

0件
腟式子宮摘出術
+膣閉鎖 or 前後膣壁形成術:
 2件
0件
腹腔鏡手術:
23件
15件
(そのうち子宮摘出術)
 (8件)
(7件)
27件
15件

専門外来の開設

 常勤医師着任に伴い、外来診療も一部拡充しています。従来から、子宮癌検診(頚部、体部)を実施していますが、子宮頚部細胞診で異常が指摘された場合は、水曜日の午後に新たに開設された専門外来:コルポスコピー外来にて精密検査をおこなうことが可能となりました。コルポスコピーという拡大鏡を用いて子宮頚部の異常組織に対して狙い生検をおこなうことで病態を確認します。子宮頚部高度異形成から、上皮内癌までは円錐切除術の適応となります。そこで、当院ではこの円錐切除術を外来手術として火曜日の午後に実施しています。外来でおこなうため基本的に入院の必要はありません。日帰り手術となっています。

  なお当院では進行癌(子宮、卵巣)に関しては大変申し訳ありませんが、手術、化学療法、放射線療法が可能な高次医療機関へご紹介しています。  


コルポスコピー
コルポスコピー

  円錐切除術:loop electrosurgical excision procedure (LEEP)を受ける場合
まずは外来で手術が可能かどうか判断するため、採血をさせていただきます。外来手術可能の場合は日程を決定します。外来手術は火曜日の午後におこなっています。(閉経前であれば、月経直後に日程を調整します)
火曜日PM2:00までに外来へ来院していただきます。
その際は、昼食は摂らずにお願いします。また飲水は水にしていただきます。そして必ず付き添いの方と来院してください。
基本的に局所麻酔(キシロカイン)でおこないます。手術時間は15分程度で終了しますが、出血の程度により前後します。
術後は30分ほど経過観察して状態を確認します。問題なければ帰宅していただくことになります。なお、円錐切除術を受ける方には詳細な手引きを手術説明時にお渡ししています。

イラスト

(インターネットより抜粋)

外来LEEP切除術       2011年(6月-12月) 2012年(4月末まで)
                            6件            2件

Human papilloma virus (HPV)ワクチンに関して
2012年1月より子宮頚癌の原因とされるHPVに対してワクチン接種を婦人科外来でも開始します。HPVの大部分は性交渉で感染しますが、そのほとんどは免疫により消失します。しかし10%ほどが持続感染をおこし、HPVのDNAが細胞核に取り込まれ異形成に変化していきます。当院は、100種類ほどあるHPVのうち、6型、11型、16型、18型に対応したワクチンの『ガーダシル』を採用しています。しかし、ワクチン接種したので癌検診を受けなくとも良いという訳ではありません。ワクチン接種後も定期的な癌検診を受診するようにお願いします。
ワクチン接種のためには一度水曜日の稲葉外来に受診してください。当日にすぐ接種するのではなく、説明と同意を得たのち、コルポスコピー外来の枠で別日より接種を開始します。ワクチンの効果を持続するために3回の接種が必要です。(初回、2ヶ月後、6ヶ月後)

写真
(インターネットより抜粋)

外来担当は一覧表をご覧下さい。
午後は専門外来となっています。まずは一般外来の午前中に受診をお願いします。(金曜日は健診外来となっています)なお入院&外来手術の場合は、水曜日の稲葉外来に一度受診して頂くことになります。お手数掛けますが、よろしくお願いします。


スタッフ紹介
稲葉 不知之 1997年卒

婦人科部長代理
日本婦人科専門医認定
日本産科婦人科内視鏡学会技術認定医
医学博士

 

 

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