みさと健和病院・みさと健和クリニック
みさと健和病院・みさと健和クリニックTOPへ
専門研修(後期研修)
募集要項
特徴と目的
内科系
内科(基幹型)
総合診療科(基幹型)
外科
整形外科
泌尿器科
専門研修(サブスペシャリティ領域)
糖尿病

内分泌代謝

腎疾患・透析
消化器内科
呼吸器内科
日本消化器内視鏡学会指導施設
日本呼吸器内視鏡学会関連施設
日本産婦人科内視鏡学会研修施設

日本がん治療認定医機構研修施設

みさと健和病院・みさと健和クリニックTOPへ
イコリス
外科系:整形外科コース

1.プログラムの目的と特徴
みさと健和病院あるいは他の研修病院で2年の初期研修を終え、将来整形外科を中心に臨床を目指す人たちのためのプログラムである。当院は地域の中核病院であり、老人から小児まで様々な人々が、それぞれの主訴を持って来院する。あらゆる愁訴に対応する能力は、整形外科として専門の知識・技量を持つこととともに、合併症を含めた全身管理能力、社会的問題への鋭敏性・対応能力などが必要不可欠であり、習得すべき事柄である。また、3年目から5年目という時期は、チームでの中核になるべくリーダーとしてのトレーニングの場でもある。各職種の仕事を理解しながら患者中心の医療を展開し、初期研修医(ローレーター)の指導をしていくことも研修である。

外傷、変性疾患とも症例は豊富であり、いわゆるcommon diseaseに対する標準的な治療を習得することは、十分に可能である。「標準的な」治療は時間とともに変遷することもありえるし、時流に遅れずに最高の治療を提供することは、地域病院整形外科としての使命であり、その一翼を担っていく。ただし、一部で行われているような高度先端医療(悪性腫瘍に対する集学的治療など)は行われてはいないし、適切な施設にお願いしているため、研修は不能である。
地域病院での整形外科研修を行うことの意義は、経験する症例にbiasがかからず、地域で必要とされることがらを実感できること、対象となる症例の長期follow upが可能であるため、主治医として術後・退院後のQOLに関われることが大きい。また、将来的には整形外科チームとして在宅医療へのかかわりを考えていきたい。

2.実績

病棟: 整形外科病棟35床、回復期リハビリテーション病棟 約20床
2病棟で整形外科管理患者はおよそ50〜60人
外来: 2012年度整形外科外来 1日平均94件
手術: 2012年度整形外科手術件数 総数432件
 内訳 骨折観血的手術 200件
     人工関節手術 48件
     手 28件
     膝関節鏡手術 17件
     脊髄・脊椎手術 26件
     抜釘 46件
     その他  67件

3.研修の概要
■研修目標(総論も参照のこと)
【一般目標】
みさと健和病院憲章の理念に基づき、総合的な医療活動を担える力量を身に付ける。その上で、整形外科全般の基本的かつ専門的な知識・技量を習得する。
【行動目標(群)】
1) 日常的に遭遇する外傷・疾患(Common disease)に対する標準的診断・治療法を習得し、実践することができる。
(ア) 外傷の初期治療
A) 創傷の観察を十分に行い、消毒・麻酔・縫合等の初療を行う。
B) 徒手整復、ギプス固定につき、その適応と方法を習得する。
C) 入院の適否を判断し、予後について大まかに説明できる。
(イ) 変性疾患に対する診察法の習得
A) 脊椎疾患(頚髄症、腰椎椎間板ヘルニア、腰部脊柱管狭窄症など)に対するアプローチとして、神経学的所見のとり方に習熟する。
B) 変形性関節症、関節リウマチなどの疾患に対するチェックポイント・診察法に習熟し、病期分類・客観的スコアを意識する。
C) 高齢者の腰痛・膝痛その他の不定愁訴に対し、器質的疾患の発見に努め、最良の治療法を選択する。
(ウ) 諸検査の評価
A) 単純X線写真の読影から、形態学的評価、X線分類を行い、最良の治療法を選択する。
B) CT検査・MRI検査の評価について習熟する。
C) 脊髄造影・関節造影・筋電図などの特殊検査について、その適応を判断し施行する。
(エ) 疼痛対策
A) 内服・外用・坐剤を使い分けながら、疼痛コントロールを行う。
B) 注射(局注・腱鞘内注射・関節内注射・仙骨硬膜外ブロック・神経根ブロック・硬膜外留置カテーテル挿入)による疼痛対策の実際を行う。
(オ) 手術
A) 入院患者について執刀医、もしくは助手として手術治療に参加する。自ら執刀する症例は習熟度によって難易度を上げていく。
B) 3年間で経験(執刀)する手術は200例前後になる見込みで、それぞれの症例につき記録を残す。
C) 以下のものについて執刀する。各種骨折に対する骨接合術、関節内骨折に対する整復術、大腿骨頚部骨折に対する人工骨頭置換術、腱縫合術、絞扼性神経障害に対する開放術、関節鏡手術、その他。
D) 周術期の患者につき、全身管理をする。
(カ) リハビリテーション
A) 保存療法の適応、治療法の選択について学ぶ。
B) 可動域の計測・筋力の評価に習熟し、その経時的変化を追う中でそれぞれの治療法の妥当性を検証する。
C) リハスタッフとのチームの一員として、理学療法・作業療法の流れを理解し適切な処方箋を作成する。
D) 術後、あるいは退院後の日常生活への復帰に対して、適切な助言ができる。
2) 日常的に稀有な症例(Rare case)に対し、自らが主体的に行動し、診断・治療にいたるプロセスを学ぶことができる。症例をまとめ、場合によっては院内の症例検討会(c.c.)、整形外科学会地方会に報告する。

■研修方法
1) 病棟研修
  始めの6ヶ月間を整形外科研修導入期として位置づける。病棟(整形外科病棟および回復期リハビリテーション病棟)で担当医として5〜10人程度の患者を受け持ち、症例を通して学習する。基本的に指導医との二人体制であるが、back upはチーム全体で行う。6ヶ月経過したところで、自己評価、客観評価を行い、主治医としてひとり立ちすることの是非を決定する。その後は研修の到達度により、受け持ち患者の数(10〜20人)、疾患内容を調節し、初期研修医の指導にも関わる。
2) 外来研修
  一般整形外科外来を週に1〜2単位(週に1〜2日間の午前中)行う。導入期間は主に指導医の外来を見学し、少しずつ手技的なことがら(ギプス包帯法、関節注射等)を学んでいく。到達度により1〜3ヶ月目より自分の外来を開く。その後もコンサルテーションは随時可能であり、週に1回の外来カンファレンスでスタッフ全員のチェックを受ける。1〜2年の経過の中で、ひとり立ちが可能であると認められれば、健和会内の病院、診療所での外来研修も考慮される。
3) 手術研修
  現在予定手術日は週4日(月・火・木・金)で、特別なことがなければ、すべて手術室に入ることになる。執刀医・助手として参加しない手術もあるが、可能な限り見学し、discussionすることで経験を積むように努める。導入期1〜2ヶ月頃より執刀を開始し、到達度をみながら難易度をあげていく。最初の1年で約50例、3年間で約200例の執刀件数になる見込み。当然のことながら術前・術後評価、周術期管理はチームとして行い、お互いを評価しあう。
術中の麻酔管理、周術期(特に術後)管理も、研修の大きな要素であり、初期研修で不足している場合は内科・外科・麻酔科の協力のもとに、全身管理のための研修を別に設定することも考慮する。
4) 救急研修
  当院は救急指定病院であり、独立した救急部(ER)を持つ。しかし、特に外傷の治療に関しては整形外科が中心的役割を担っている。一般外科Dr.と外科系チームを形成し、ERとの連携の中での日中の救急車の対応、夜間・休日などの時間外診療を交代で行っている。夜間当直に関しては、導入初期1〜2ヶ月で評価をし、外科系の当直医としてひとり立ちするが、指導医へのコンサルトは24時間体制である。夜間当直回数は月に4〜6回の予定。

■評価方法
日常的に、入院症例・術前カンファレンス、外来症例カンファレンスで、一つ一つのチェックを受ける。
導入期終了の半年後に形成評価を行うが、指導医のみならず、すべての整形外科医師スタッフ、看護師等の他職種も参加する。
その後は年に1回程度の評価会議を行い、主に症例の偏りの是正、不足している部分を明らかにすることを主眼にする。
3年間修了時に、最終の総括評価を行い修了の是非を話し合う。問題なければ、研修委員会が認定し、修了証を発行する。

[週間スケジュール (例)] ※土曜日は月2回が拘束、2回は休み。

 

術前カンファ 回診   外来カンファ 文献抄読会  

午前

(回診)外来 病棟 回診・病棟 回診・手術/病棟 回診・病棟 回診・病棟

午後

手術/病棟 手術 病棟カンファ・
検査      
手術 手術  

      医局C.C他.    

■プログラム修了の認定
3年間の研修修了後、自己申告と整形外科スタッフの承認をもとに、研修委員会が認定し、修了証を授与する。

4.指導体制
■研修指導責任者
岡村 博(おかむら ひろし) 1989年卒
[役職] 副院長、整形外科部長
[専門分野] 一般整形・手の外科
[認定資格] 日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医・運動器リハビリテーション医

5.研修修了後
■進路
理事会の決定をもとに、引き続き法人整形外科スタッフとして、診療に従事することができる。
その後の専門研修に関しては、中期研修(国内留学)制度があり、時期と期間については個別対応とする。

本サイト掲載の記事、写真等の無断転載を禁じます。?2005 MisatoKenwa Hospital, All rights reserved.