みさと健和病院の耐震補強工事の実施について
みさと健和病院では、東京湾北部地震の発生が予測される中、地域の患者様、職員の安心安全を守るため、また、大規模災害時、地域の医療の拠点となるべく、昨年、免震構造の南棟を増築しましたが、今まで使用していた北棟につきましても、耐震改修を平成21年度に行うことにいたしました。
工事に伴い、出入り口などに一部制約がでることになりご迷惑をおかけしますが、患者様にはご協力いただければと存じます。
工事中の騒音・振動などについては、万全の配慮に努めますので、ご理解・ご協力をお願いします。
耐震改修の基本的な考え方
■地震に耐えうる耐震性の確保
1981年以前の旧基準の建物は、設計法が現在と異なるため、現在と同様な「保有水平耐力」に基づく方法で耐震性の検討を行うことができません。このため、耐震診断では建物の強度や粘りに加え、その形状や経年状況を考慮した耐震指標:Is値を計算します。
耐震改修促進法等では耐震指標の判定基準を0.6以上としており、それ以下の建物については耐震補強の必要性があると判断されます。つまり、「Is値≧0.6」の建物は「必要な耐震強度に対し100%の強度を持っている」ことを意味しています。また、総合的には同じ耐震性能を持つ建物であっても、下のグラフのAの様に強さ(耐力)の大きい建物とBの様に粘り(変形能力)に優れた建物とがあります。
総合的にはIs値が0.6を上回った場合でも、それが粘り強さの指標が大きい建物の場合、地震で大きな変形が生じることで大破する場合があります。これらの被害を防ぐために、建物にある程度の強度を確保する目的で建物の形状(SD)や累積強度(CT)の指標に関する判定基準が設けられています。
従って、安全の判定基準は Is≧0.6かつCT・SD値≧0.3となります。
みさと健和病院北棟は上記判定基準を満たした耐震補強を行い、「地震の震動及び衝撃に対し倒壊し、又は崩壊する危険性が低い」建物に生まれ変わります。
■既存建物を使用しながらの工事
みさと健和病院北棟の耐震改修では、工事費の縮滅と工期の短縮のために、仮設建物等を建設しないで、既存建物を使用しながら工事を実施することとしています。
工事の実施にあたりましては、仮設通路の確保や誘導表示の設置、警備員の配置、作業方法の工夫などにより、患者様や職員の安全確保を再優先にして、工事を行っていきます。
また、騒音、振動が発生する工事は、周辺への影響を配慮しながら行うこととしています。
■構造に対応した工法の選択
既存建物の耐震補強の工法としては、
・耐震工法 (耐震壁や耐震ブレース、耐震架構を設置)
・制震工法 (制震ブレースを設置)
・免震工法 (免震装置を設置) があります。
みさと健和病院北棟の耐震改修では、耐震調査・診断の結果に基づき、建物の形態、構造や経済性、施工性などの条件を総合的に検討して、耐震工法(耐震壁)を選択しています。
耐震補強工事の概要
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建物概要 |
主 な 工 法 |
工事年度(予定) |
北棟 |
・S58年建築
・RC造 地上4F
・延べ床面積
6,981m² |
【耐震工法】
・耐震壁 38ヶ所 |
【工 期】
・平成21年度
【着工時期】
・平成22年1月 |
サービス棟 |
・S58年建築
・RC造 地上2F
・延べ床面積
515m² |
【制震工法】
・耐震壁 1ヶ所 |
【工 期】
・平成21年度
【着工時期】
・平成22年1月 |

| ■ 耐震補強の流れ |
| 耐震壁補強 |

(1)仮囲い |

(2)目荒らし後アンカー打設 |

(3)耐震壁配筋 |

(4)コンクリート受入試験 |

(5)ポンプ圧送 |

(6)コンクリート打設 |

(7)耐震壁コンクリート打設後 |

(8)内装仕上げ |

(9)最終清掃 |
| ■ 耐震補強(耐震壁)施工例 |

アンカー打設作業 |

耐震壁配筋 |

コンクリート打設完了 |
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