令和6年度 みさと健和病院 病院情報の公表

病院指標

  1. 年齢階級別退院患者数
  2. 診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  3. 初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数
  4. 成人市中肺炎の重症度別患者数等
  5. 脳梗塞の患者数等
  6. 診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)
  7. その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)

医療の質指標

  1. リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率
  2. 血液培養2セット実施率
  3. 広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率
  4. 転倒・転落発生率
  5. 転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率
  6. 手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率
  7. d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率
  8. 65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合
  9. 身体的拘束の実施率
年齢階級別退院患者数ファイルをダウンロード
年齢区分 0~ 10~ 20~ 30~ 40~ 50~ 60~ 70~ 80~ 90~
患者数 - 36 64 85 207 356 431 1147 1454 361
(注:患者数10名未満は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

令和6年6月から令和7年5月までの退院患者年齢層を10歳刻みで表にしています。
傾向として、年齢区分では80歳代が最多(1454名:35.1%)で、60歳以上となると全体の81.9%を占めております。
高齢者のみならず、50歳代以下の患者さんも積極的に受け入れており、幅広い世代に医療を提供しております。
診断群分類別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 大腸ポリープ(内視鏡的切除) 355 2.21 2.57 0.00% 70.26
040081xx99x0xx 誤嚥性肺炎 143 25.85 20.78 4.17% 85.02
0400802499x0xx 市中肺炎(75歳以上) 115 20.88 16.40 3.48% 83.79
110310xx99xxxx 尿路感染症 108 23.36 13.66 3.70% 78.33
060380xxxxx0xx ウイルス性腸炎 76 7.18 5.55 0.00% 59.51
内科においては、高齢者が罹患しやすい肺炎・尿路感染症の症例が多くなっております。平均年齢も高く、重症化する患者さんもいるため、平均在院日数は全国平均よりも長めとなっております。第1位の症例は大腸ポリープ切除です。

★誤嚥性肺炎:誤嚥(ごえん・・・食べ物や唾液など飲み込んだ時に誤って気道内に入ってしまうこと)から発症する肺炎のこと。飲み込む機能が低下している(嚥下機能障害)ことが発症につながります。

★市中(しちゅう)肺炎:通常の社会生活を送っている人が医療機関以外の場所で感染する肺炎です。 原因となる病原微生物の多くは細菌です。

★大腸ポリープ:大腸の粘膜の一部がイボ状に盛り上がり、大腸の空間部分(内腔)に突出したもの。最も多いのは「大腸腺腫(せんしゅ)」と呼ばれるものです。 大腸ポリープは良性の病気ですが、大腸がんの中には腺腫の状態を経てがん化したものもあります。このため、腺腫の場合は、早期治療が重要です。
外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
060100xx01xxxx 大腸ポリープ(内視鏡的切除) 67 2.12 2.57 0.00% 71.49
060160x001xxxx 鼠径ヘルニア手術 57 5.88 4.54 0.00% 71.05
060335xx0200xx 胆のう炎(腹腔鏡下胆のう摘出術) 19 9.58 7.05 0.00% 69.74
060330xx02xxxx 胆石症(腹腔鏡下胆のう摘出術) 17 9.29 5.99 0.00% 68.71
110280xx02x00x 慢性腎不全(動脈形成術) 16 6.19 7.38 0.00% 69.38
外科については、第1位が大腸ポリープ切除術、第2位が鼠径ヘルニア根治手術の症例となっております。第3・4位は、胆のう疾患(胆のう炎や胆石症など)の手術症例となっております。第5位は慢性腎不全で人工透析が必要な患者さんに対する透析用のシャント作成あるいはそのシャントのトラブルに対する手術症例となっております。鼠径ヘルニア・胆のう炎・胆石症は腹腔鏡下手術(開腹手術よりも侵襲(しんしゅう:手術による体への負担)が少ない)実施が多くなっております。

クリニカルパス(※)を作成・活用することにより、疾患によっては平均在院日数はほぼ全国平均並みとなっております。

(※)クリニカルパスとは、検査や治療の予定を時系列に示した治療計画書です。これは医療を提供する医師、看護師をはじめ、様々な職種のスタッフで作成したものです。患者さんにお渡しするものは図や表を使用し、できるだけわかりやすいものにしています。
 患者さんは、パスを見れば、いつ検査や治療が行われ、いつ頃退院できるのか、ということもわかるので、不安の少ない入院生活を送ることができます。また、医療スタッフにいろいろ治療について質問しやすくなります。
 医療スタッフにとっても、パスに沿って患者さんに対する治療行為や説明が明確となるためチームとしての医療を確実に安全に提供することができるようになります。

★鼠径(そけい…太ももとお腹の境目のこと)へルニア(「脱腸」とも呼ばれます):本来お腹の中に存在するべき臓器が足の付け根に飛び出してしまい、鼠径部のふくらみとして認識される病気です。飛び出した状態が元に戻らない場合(「嵌頓(かんとん)状態」)は緊急処置が必要となる場合があります。
整形外科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
160800xx02xxxx 股関節・大腿近位骨折(人工骨頭挿入術 骨折観血的手術) 70 47.17 25.29 2.86% 84.01
070370xx99xxxx 脊椎骨粗鬆症(圧迫骨折 手術なし) 61 46.67 21.26 0.00% 81.30
160760xx01xxxx 前腕の骨折(骨折観血的手術) 31 13.48 5.95 0.00% 74.29
070230xx01xxxx 変形性膝関節症(人工関節置換術) 19 38.63 21.38 0.00% 75.63
07040xxx01xxxx 変形性股関節症(人工関節置換術) 14 32.93 18.76 0.00% 67.36
整形外科については、高齢者の転倒による骨折や加齢に伴う変形等に伴う疾患が多くなっております。
当院では回復期リハビリテーション病棟を設置しており、術後の患者さんなど、急性期の治療後に回復期リハビリ病棟に移ってリハビリ治療に積極的に取り組むことのできる医療体制が整っています。そのため、平均在院日数は全国平均よりも長期化しています。
泌尿器科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
110080xx991xxx 前立腺がん(診断目的検査入院) 26 3.00 2.45 0.00% 74.54
11012xxx02xx0x 腎・尿管結石(経尿道的尿路結石除去術) 24 9.54 5.16 0.00% 65.50
110070xx03x0xx 膀胱がん(経尿道的膀胱悪性腫瘍手術) 20 10.75 6.81 0.00% 76.95
110420xx02xxxx 水腎症(尿管ステント留置術) 19 6.90 4.07 0.00% 77.79
11012xxx03xxxx 腎・尿管結石(体外衝撃波結石破砕術:ESWL) 18 1.94 2.40 0.00% 59.78
泌尿器科については、前立腺がん診断のための検査(針生検)入院が第1位、腎・尿管結石の衝撃波による破砕治療(ESWL:下記参照)が第5位、衝撃波では破砕できなかった場合の経尿道的手術が第2位、膀胱ファイバースコープ(内視鏡)による経尿道的膀胱がん切除術が第3位、水腎症(下記参照)の手術症例が第4位となっております。

【体外衝撃波結石破砕術】(ESWL:extracorporeal shock wave lithotripsy)
尿路結石に対してメスを入れることなく、体の外から衝撃波をあてて結石を粉々に砕き、体の外に流しだす治療法です。多少身体に負担はありますが、良好な治療効果が期待できます。また、衝撃波の照準を結石に合わせるために、放射線もしくは超音波を用いています。 1回の治療で結石がなくなる場合もあれば、数回必要となる場合もあります。

【水腎症】
腎臓で作られた尿が膀胱へ流れる過程において何かしらの尿路通過障害が起こっている状態。腫瘍や結石が原因となることがあります。
手術としては、尿の通り道を確保するための「経尿道的尿管ステント留置術」や体外から腎臓に直接管を入れて体外に尿を誘導する「経皮的腎瘻(じんろう)造設術」などが実施されます。
婦人科
DPCコード DPC名称 患者数 平均
在院日数
(自院)
平均
在院日数
(全国)
転院率 平均年齢 患者用パス
120060xx02xxxx 子宮の良性腫瘍(腹腔鏡下子宮全摘術) 18 8.22 5.88 0.00% 47.61
12002xxx02xxxx 子宮頸がん(子宮頸部切除術) 10 3.00 2.92 0.00% 43.60
120100xx01xxxx 子宮内膜症(腹腔鏡下手術) 10 7.40 6.69 0.00% 43.60
120070xx02xxxx 卵巣の良性腫瘍(腹腔鏡下卵巣部分切除術 - - 5.97 - -
120090xx97xxxx 生殖器脱出症(手術あり) - - 7.74 - -
(注:患者数10名未満は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

婦人科については、ほとんどが手術を実施している症例であり、開腹手術よりも侵襲(しんしゅう:手術による体への負担)が少ない腹腔鏡下手術を実施している症例が多くなっています。
子宮の良性腫瘍はほとんどが子宮筋腫、卵巣の良性腫瘍は、卵巣のう腫や奇形腫となっています。
第2位の子宮頸がんについては、がんの診断のための組織採取手術(LEEP)です。

基本的に悪性腫瘍の治療が必要な患者さんは他院(大学病院等)に紹介しています。
初発の5大癌のUICC病期分類別並びに再発患者数ファイルをダウンロード
初発 再発 病期分類
基準(※)
版数
Stage I Stage II Stage III Stage IV 不明
胃癌 18 - - - - - 1 8
大腸癌 11 - 19 11 26 - 1 8
乳癌 - - - - - - 1 7,8
肺癌 - - - 10 - - 1 8
肝癌 - - - - - - 1 8
※ 1:UICC TNM分類,2:癌取扱い規約
(注:患者数10名未満の症例は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

当院では、がん治療に関して、手術療法や化学療法に加え、緩和治療を実施(緩和ケア病棟・緩和ケア外来)しておりますので、StageⅠの早期からStageⅣの末期や再発患者さんまで、さまざまな病期の患者さんの受け入れ体制が整っています。
手術は診療ガイドラインに則り、手術侵襲の少ない鏡視下手術も含め、標準的治療を実施しています。胃がんや大腸がんに関しては、早期がんに対しては内視鏡的切除も実施しております。
乳がんに関しては、手術の場合は症例により、術中迅速診断(センチネルリンパ節生検)を実施しています。
肝がんに関しては、切除術のほか、肝動脈塞栓術(TAE)・肝動脈化学塞栓術(TACE)・肝動脈化学動注療法(TAI)も実施しています。
肺がんに関しては、外科的手術が必要な場合は他院へ紹介しています。
成人市中肺炎の重症度別患者数等ファイルをダウンロード
患者数 平均
在院日数
平均年齢
軽症 18 9.61 53.83
中等症 102 19.21 79.79
重症 23 23.00 81.74
超重症 15 28.07 81.13
不明 - - -
(注:患者数10名未満の症例は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

肺炎で入院された成人の患者さんを重症度別に見たものです。
肺炎の重症度は 年齢 脱水の有無 意識障害の有無 収縮期血圧 などの状態によって決まります。

高齢の方ほど重症になりやすい傾向にあります。
当院では、中等症の症例が多くなっています。

注)市中肺炎とは病院外で日常生活をしていた人(医療施設などの医療環境と接触する機会が限られている、あるいはまったくない人)に発症する肺炎です。原因となる病原微生物の多くは細菌で、肺炎球菌などがあります。また、マイコプラズマ、レジオネラなどの病原微生物が原因となる非定型肺炎もあります。さらに、インフルエンザを含めたウイルス性肺炎もあります。
注2)この統計にはCOVID-19(新型コロナウイルス)による肺炎患者は含まれておりません。
脳梗塞の患者数等ファイルをダウンロード
発症日から 患者数 平均在院日数 平均年齢 転院率
- 41 43.42 75.76 7.32%
当院では、急性期の保存的治療・リハビリテーションのみならず、回復期リハビリテーション病棟を設置していますので、急性期の治療後に在宅復帰を目指す回復期の患者さんへさまざまなリハビリテーションを実施することが可能です。
診療科別主要手術別患者数等(診療科別患者数上位5位まで)ファイルをダウンロード
内科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 341 0.39 1.24 0.29% 70.10
K688 内視鏡的胆道ステント留置術 55 2.60 14.20 5.45% 79.93
K654 内視鏡的消化管止血術 29 9.90 15.45 0.00% 79.38
K722 小腸結腸内視鏡的止血術 28 1.43 9.32 0.00% 72.89
K6871 内視鏡的乳頭切開術(乳頭括約筋切開のみのもの) 24 2.92 11.54 4.17% 74.54
内科では、大腸ポリープ切除(K7211)や胆道系疾患(胆管結石・胆管炎など)に対する手術(K688,K6871)、消化管出血に対応する手術(K654→胃・十二指腸・直腸 K722→小腸・結腸)が多くなっています。
外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K7211 内視鏡的大腸ポリープ・粘膜切除術(長径2センチメートル未満) 64 0.31 2.45 0.00% 71.88
K672-2 腹腔鏡下胆嚢摘出術 35 1.31 7.17 0.00% 70.57
K634 腹腔鏡下鼠径ヘルニア手術(両側) 32 1.06 2.97 0.00% 69.97
K6335 鼠径ヘルニア手術 24 1.50 4.25 0.00% 72.00
K718-21 腹腔鏡下虫垂切除術(虫垂周囲膿瘍を伴わないもの) 15 0.93 6.07 0.00% 43.93
外科では、大腸ポリープ切除術(K7211)が一番多い症例ですが、腹腔鏡下胆のう摘出手術(K672-2)、鼠径ヘルニア根治術(K6335(開腹によるもの),K634(腹腔鏡によるもの))、虫垂切除術なども数多く実施されています。
整形外科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K0461 骨折観血的手術(大腿) 62 3.37 47.11 4.84% 81.52
K0462 骨折観血的手術(下腿) 47 2.02 14.43 2.13% 67.72
K0821 人工関節置換術(膝) 40 1.33 35.68 2.50% 73.45
K0811 人工骨頭挿入術(股) 30 5.43 42.40 3.33% 82.87
K0483 骨内異物(挿入物を含む)除去術(下腿) 19 0.95 2.42 0.00% 62.79
整形外科では、転倒などによる高齢者の骨折の患者さんを多く受け入れており、それに伴う手術が多くなっています。
回復期リハビリテーション病棟を設置しておりますので、術後の患者さんなどは病棟を移動して、リハビリ治療に積極的に取り組み、早期の在宅復帰を目指すことができます。
泌尿器科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K783-2 経尿道的尿管ステント留置術 40 2.13 6.25 0.00% 74.38
K7811 経尿道的尿路結石除去術(レーザー) 23 1.22 7.04 0.00% 65.70
K8036イ 膀胱悪性腫瘍手術(経尿道的手術)(電解質溶液利用) 20 1.45 8.30 0.00% 76.95
K768 体外衝撃波腎・尿管結石破砕術 17 0.00 1.00 0.00% 59.35
K7983 膀胱結石摘出術(レーザーによるもの) - - - - -
(注:患者数10名未満の症例は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

泌尿器科では、1位は尿管にステント(チューブ)を入れて尿や結石の通過障害を改善する手術です。2・4・5位は結石の手術(腎・尿管結石の衝撃波による破砕術(K768)や内視鏡を腎・尿管・膀胱に入れてレーザーで破壊・摘出する手術(K7811・K7981))です。3位は内視鏡による膀胱がん切除術となっております。
いずれの手術も低侵襲の手術で患者さんの体の負担も少なく術後の日数も短いものとなります。
婦人科
Kコード 名称 患者数 平均
術前日数
平均
術後日数
転院率 平均年齢 患者用パス
K877-2 腹腔鏡下腟式子宮全摘術 29 2.00 4.90 0.00% 50.07
K8882 子宮附属器腫瘍摘出術(両側)(腹腔鏡) 11 1.64 4.55 0.00% 38.27
K867 子宮頸部(腟部)切除術 10 1.00 1.00 0.00% 43.60
K861 子宮内膜掻爬術 - - - - -
K872-2 腹腔鏡下子宮筋腫摘出(核出)術 - - - - -
(注:患者数10名未満の症例は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

婦人科では、手術侵襲の少ない腹腔鏡手術を積極的に実施しています。
子宮筋腫・卵巣のう腫などの良性疾患に対する手術が多くなっています。
3位の症例は子宮頸がんの診断のための組織採取手術(LEEP)です。

手術が必要ながんの患者さんは他院へ紹介しています。
その他(DIC、敗血症、その他の真菌症および手術・術後の合併症の発生率)ファイルをダウンロード
DPC 傷病名 入院契機 症例数 発生率
130100 播種性血管内凝固症候群 同一 - -
異なる - -
180010 敗血症 同一 - -
異なる 26 0.63%
180035 その他の真菌感染症 同一 - -
異なる - -
180040 手術・処置等の合併症 同一 25 0.61%
異なる - -
(注:患者数10名未満の症例は厚生労働省の規定によりハイフン(-)表示となっております)

敗血症とは、感染症をきっかけに、さまざまな臓器の機能不全が現れる病態です。重症化すると死亡する場合があります。

手術処置等の合併症は、カテーテル(膀胱留置カテーテルや尿管ステント等)関連尿路感染症、手術後(処置後)出血・感染 などがありますが、発生率はとても低いものとなっております。
リスクレベルが「中」以上の手術を施行した患者の肺血栓塞栓症の予防対策の実施率ファイルをダウンロード
肺血栓塞栓症発症のリスクレベルが
「中」以上の手術を施行した
退院患者数(分母)
分母のうち、肺血栓塞栓症の
予防対策が実施された患者数(分子)
リスクレベルが「中」以上の手術を
施行した患者の肺血栓塞栓症の
予防対策の実施率
375 349 93.07%
肺血栓塞栓症とは、肺の血管に血のかたまり(血栓)ができて詰まってしまい、呼吸困難や胸痛、 最悪の場合には心停止に至る危険な病気です。この病気は、長時間飛行機に乗った際に起きることもあり「エコノミークラス症候群」とも呼ばれていますが、入院中や手術後にも発生します。手術患者の肺血栓塞栓症の予防行為の実施は、この病気の発生率を下げることにつながります。
血液培養2セット実施率ファイルをダウンロード
血液培養オーダー日数(分母) 血液培養オーダーが1日に
2件以上ある日数(分子)
血液培養2セット実施率
1,424 1,276 89.61%
血液は通常無菌状態で保たれていますが、感染が起こった場所から血液内へ病原菌が進入すると、病原菌が全身に広がり、菌血症や敗血症という重篤な感染症となります。それを防ぐためには、感染症に罹患したら、速やかに病原菌を特定し治療に効果的な抗菌薬を選択する必要があります。血液内の病原菌の有無を調べることを「血液培養検査」といいます。血液培養検査は1セットのみの場合の偽陽性による過剰治療を防ぐため、2セット以上行うことが推奨されています。
広域スペクトル抗菌薬使用時の細菌培養実施率ファイルをダウンロード
広域スペクトルの抗菌薬が
処方された退院患者数(分母)
分母のうち、入院日以降抗菌薬処方日
までの間に細菌培養同定検査が
実施された患者数(分子)
広域スペクトル抗菌薬使用時の
細菌培養実施率
384 319 83.07%
近年、新たな抗菌薬耐性菌が出現し、難治症例が増えていることが問題になっています。不適切な抗菌薬の使用は、耐性菌の発生や蔓延の原因になります。当院では、抗菌薬適正使用支援チームを組織し、抗菌薬適正使用に取り組んでいます。
転倒・転落発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生した転倒・転落件数
(分子)
転倒・転落発生率
94,277 324 0.34%
安全管理業務マニュアルに転倒・転落防止策を整備しています。入院時には、全患者に対して転倒転落アセスメント(評価)を実施することにより入院患者の危険度を評価し、危険度Ⅱ以上の患者に対して看護計画を立案しています。月1回、全病棟の転倒転落ラウンド(巡視)を実施し、アセスメントと対応が適切に行われているか確認しています。患者・家族には転倒・転落等の危険防止について入院案内の際に説明を行い、入院時アセスメントの危険度に応じて入院中の生活における注意点を口頭で指導しています。転倒・転落発生時にはフローチャートに基づき速やかに対応しています。
転倒転落によるインシデント影響度分類レベル3b以上の発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
もしくは入院患者延べ数(分母)
退院患者に発生したインシデント
影響度分類レベル3b以上の
転倒・転落の発生件数(分子)
転倒転落によるインシデント影響度
分類レベル3b以上の発生率
94,277 7 0.01%
安全管理業務マニュアルに転倒・転落防止策を整備しています。転倒・転落発生時にはフローチャートに基づき速やかに対応しています。
手術開始前1時間以内の予防的抗菌薬投与率ファイルをダウンロード
全身麻酔手術で、
予防的抗菌薬投与が実施された
手術件数(分母)
分母のうち、手術開始前
1時間以内に予防的抗菌薬が
投与開始された手術件数(分子)
手術開始前1時間以内の
予防的抗菌薬投与率
655 625 95.42%
抗菌薬使用ガイドラインを作成しています。周術期の予防的抗菌薬の投与も規定し、クリニカル・パスにも組み入れて、全身麻酔症例ではほぼ100%適切に投与しています。これら抗菌薬の使用状況や培養検査結果を抗菌薬適正使用支援チームが把握・確認しています。
d2(真皮までの損傷)以上の褥瘡発生率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和もしくは
除外条件に該当する患者を除いた
入院患者延べ数(分母)
褥瘡(d2(真皮までの損傷)以上
の褥瘡)の発生患者数(分子)
d2(真皮までの損傷)以上の
褥瘡発生率
92,196 75 0.08%
褥瘡対策マニュアルに基づいて、全入院患者に対し入院時および週1回、褥瘡発生のリスク評価を行っています。各部署に配置された褥瘡専任看護師が、アセスメント(評価)・ケアが適切かを判断し、看護計画を立案し予防策を実践しています。褥瘡発生時には、週1回褥瘡対策チーム(皮膚科医、皮膚排泄ケア認定看護師、必要時には管理栄養士、薬剤師等)がラウンド(褥瘡回診)を実施し、褥瘡の状態とケアの適切性の評価を行っています。
65歳以上の患者の入院早期の栄養アセスメント実施割合ファイルをダウンロード
65歳以上の退院患者数
(分母)
分母のうち、入院後48時間以内に
栄養アセスメントが実施された
患者数(分子)
65歳以上の患者の入院早期の
栄養アセスメント実施割合
3,045 2,381 78.19%
栄養アセスメント(評価)は、全入院患者に対して入院時栄養状態に関するリスクや栄養状態の評価を行っています。栄養不良時は、栄養必要量や喫食量(摂取量)を検討しNST(栄養サポートチーム)などの支援を得て治療・ケアを実施しています。
身体的拘束の実施率ファイルをダウンロード
退院患者の在院日数の総和
(分母)
分母のうち、身体的拘束日数の総和
(分子)
身体的拘束の実施率
69,441 6,750 9.72%
身体拘束に関する説明同意書には、必要とする理由や方法・期間・解除の目安を記載しています。拘束実施の判断は医師と看護師で行い、家族の同意を得て実施しています。拘束中はカンファレンスを行い、毎日回避に向けた検討や安全確認を多職種で実施しています。患者の安全確保を優先する対応として必要最小限の実施を行っています。必要時には、認知症ケアチームや精神科リエゾンチームの助言を得て対応を検討しています。
更新履歴
令和7年9月
新規作成