健診
子宮がん検診

子宮がんとは?

近年、20代~30代の若い女性の間で、子宮頸癌が増加しています。子宮頸癌は検診を受けていれば発見でき、早期治療で完治できる病気なのにもかかわらずです。これは、子宮癌が自分には関係のない病気だと考えて、検診を受けない人が多いことが問題だといわれています。簡単に受けられる子宮癌検診を定期的に受けることが、子宮癌を予防する第一歩です。


子宮がん検診

子宮癌検診とは、子宮に癌があるかどうかを調べるための検診で、「子宮頸癌検診」と「子宮体癌検診」があります。子宮癌検診と呼ばれる場合、一般的には子宮頸癌検診を指します。というのも、子宮体癌は40代以降で発症する病気で若いうちからの受診は必要なく、20代、30代の若いうちは子宮頸癌のほうに気をつける必要があるからです。

「若いうちから子宮癌検診を受けたほうがよい」といわれる場合は、子宮頸癌検診を指しています。

厚生労働省の調査によると、日本における子宮頸癌検診の受診率は世界的に見ても低いという結果が出ています。アメリカでは子宮頸癌検診の受診率が80%以上であるのに対して、日本は約30%と、その低さが目立ちます。これが子宮頸癌患者の増加に拍車をかけているといわれます。


  • 世界各国の子宮頸がん検診受診率(OECD加盟国における20〜69歳の女性、2006年)
世界各国の子宮頸がん検診受診率

子宮がんの進み方

子宮頸癌は、ヒトパピローマウイルスの感染が原因で発症します。自覚症状はなく、感染してから5~10年ほどかけてゆっくり進行していくのが特徴です。そのため、子宮癌検診を定期的に受けていれば、ヒトパピローマウイルスに感染しているかどうか、子宮頸癌を発症しているかどうかを初期段階で発見でき、治療が遅れるという事態は避けられます。

また子宮体癌については、初期段階で不正出血などの自覚症状が現れることから発見が遅れることは少なく、発症率が高まる40代以降で受診をしておけば問題ないとされています。

子宮がんの進み方

子宮がん検診の方法

子宮頸癌検診の場合は、問診で月経周期や生理痛の有無、妊娠歴や出産歴、閉経している場合は閉経年齢などを確認した後で、子宮頸部やおりものの状態を確認し、子宮頸部の細胞を採取します。所要時間は5~10分ですみます。痛みはほとんどなく、時間的にも身体的にも負担の軽い検査です。

子宮体癌検診の場合は、子宮の奥の子宮内膜の細胞を採取して観察する必要があるため、細胞を採取する際に少し痛みを感じることがあります。

どちらの検診も、細胞の検査で異常が認められた場合は精密検査に進み、その結果によって経過観察か、手術や放射線治療などを行うかを考えることになります。


子宮頸がん検診の結果の見方

結果

略語

推定される
病理診断

従来の
クラス分類

運用

陰性

NILM

非腫瘍性所見、
炎症

I、II

異常なし:定期検査

意義不明な
異形扁平
上皮細胞

ASC−US

経度扁平上皮内
病変疑い

II、IIIa

要精密検査:

  • HPV検査による判定が望ましい
    • 陰性:1年後に細胞診、HPV併用検査
    • 陽性:コルポ、生検
  • HPV検査非施行
    6か月以内細胞診検査

HSILを
除外できない
異形扁平
上皮細胞

ASC-H

高度扁平上皮内
病変疑い

IIIa、IIIb

要精密検査:コルポ、生検

軽度扁平上皮内病変

LSIL

HPV感染
軽度異形成

IIIa

高度扁平
上皮内病変

HSIL

中等度異形成高度異
形成上皮内癌

IIIa、IIIb、IV

扁平上皮癌

SCC

扁平上皮癌

V


© MisatoKenwa Hospital & MisatoKenwa Clinic All rights reserved.