地域の方々にとって身近な病院として、呼吸器疾患の全般において、医療のエビデンスと経験に基づくと同時に、患者さんのご希望も伺い、ひとりひとり最も良いと思われる診療を提供できるよう心掛けています。
受診する際のお願い
当院では、みさと健和クリニックとみさと健和病院が併設しています。病状が安定しているときはみさと健和クリニックの呼吸器外来に通院していただきますが、緊急時はみさと健和病院の救急外来医に、さらに入院が必要なときはみさと健和病院の総合内科医に診療を依頼しております。また、在宅診療が必要なときは近隣の診療所にあらためて紹介させていただきます。
受診する際は、通常（緊急時でない限り）、みさと健和クリニックの呼吸器外来を予約して頂きます。予約はお電話で取ることができます。
すでに他の病院にかかり、お薬を処方されている場合は、お薬の説明用紙やお薬手帳をご持参いただけると助かります。また、当院への転院をご希望の場合、可能であれば紹介状をお持ちいただけると助かります。これまでの病気や治療の経過がわかりますと、効率的に診療を引き継ぐことができるからです。
呼吸器疾患を疑う症状
「急に出てきた呼吸困難」「なかなか止まらない咳」「黄緑色の痰や血が混じる痰」「からだを動かしたときの息切れ」「夜中から明け方にかけてぜーぜーする息苦しさ」「胸や背中のしつこい痛み」「顔や手足のむくみ」「健康診断で肺に影があると言われた」などは、肺の病気の可能性があり、精密検査が必要です。思い当たる方は、是非受診をご検討ください。
診療している呼吸器疾患
当院で診療している主な呼吸器疾患と、診療内容について簡単にご紹介します。
肺炎、肺結核、非結核性抗酸菌症（主にMAC症）、胸膜炎
これらの呼吸器感染症は、抗菌薬（抗生物質）により治療します。結核に関しては、排菌（顕微鏡で痰の中に結核菌が見られる状態）がある場合は、結核の専門施設に紹介します。
気管支喘息、COPD
吸入療法（気管支拡張薬や吸入ステロイド薬など）を主軸に、内服薬や貼薬も加えて、治療します。当院にはアレルギー専門医を取得している呼吸器専門医が複数いて、喘息の診療には特に力を入れております。また、COPDに関しては、症状に応じて通院で呼吸リハビリテーションも行っています。
肺癌
当院では、肺に見つかった影が、どの程度肺癌らしいかをCTで判断します。肺癌が疑われる場合、確定診断と制がん治療はがん専門センターへ紹介します。また、緩和ケアをご希望される場合は当院緩和ケア科への橋渡しをします。
間質性肺炎／肺線維症（膠原病肺を含む）、アスベスト肺
間質性肺炎は非常に複雑な病気で、原因も多岐にわたります。当院だけで診断が困難な場合、専門施設における精密検査を必要とすることがあり、その場合は大学病院へ紹介します。
膠原病に関連する間質性肺炎の場合は、当院の膠原病内科医と連携して診療します。
アスベスト肺と診断された場合、肺癌や胸膜中皮腫について定期的な検診を行っています。また、救済制度申請のお手伝いもしています。
睡眠時無呼吸症候群
当院では簡易睡眠検査を行い、睡眠時無呼吸症候群と診断された場合、在宅CPAP療法を行っています。また、より精密な睡眠時検査（終夜ポリソムノグラフィー）が必要な場合にも、当院で1泊2日（金曜日午後入院土曜日退院）で検査を行うことができます。
慢性呼吸不全、在宅酸素療法
慢性呼吸不全（慢性的に酸素不足にある状態）の方には、在宅酸素療法を導入します。また、呼吸不全の程度が重い場合、身体障害者手帳（呼吸器機能障害）取得のための申請のお手伝いをします。
サルコイドーシス、肺高血圧症
いわゆる難病（特定疾患）と診断された場合、申請のお手伝いをします。難病は、大学病院などに通院して頂くことが多いですが、当院でも可能な範囲で診療します。
筋萎縮性側索硬化症（ALS）、筋ジストロフィー
当院では、神経内科専門施設と連携して、在宅人工呼吸器療法の管理をお手伝いします。
禁煙・ワクチン
禁煙外来
すでにご存知のように、タバコの煙は、気管支や肺に想像以上に負担をかけ、ほとんどの肺病の原因あるいは誘因になります。自力で禁煙できれば理想的ですが、一つの目安として、朝起きて30分以内にタバコを吸わないといられない方は、禁煙補助薬の助けが必要なことが多いと言われています。自分の意志だけでは難しいと思ったら、ご相談ください。
ワクチン
肺炎球菌ワクチンは常時、インフルエンザワクチンは毎年10月半ばから冬季にかけて、実施しております。在庫の状況もあるため、まずはお電話でご相談ください。すでに当院の外来に通院されている方は、定期受診時にご相談ください。
- 弘前大学
- 日本内科学会総合内科専門医
- 日本呼吸器学会専門医
- 産業医科大学
- 日本アレルギー学会指導医・専門医・認定医
- 日本呼吸器学会専門医
- 認定内科医
- 医学博士
- 昭和大学医学部呼吸器内科客員教授
- 日本大学医学部呼吸器内科兼任講師