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内分泌・代謝科

インスリンポンプ療法(持続皮下インスリン注入療法;CSII:continuous subcutaneous insulin infusion)

主に1型糖尿病または膵性糖尿病の治療法として用いられるCSII療法は、超速効型インスリンをポータブルポンプを使って持続的に皮下注射します。

血中の基礎インスリン必要量は時刻により変化しますが、CSIIが最も有利な点は、時刻や生活リズムに合わせて基礎インスリン必要量を必要な時間に注入できることです。

インスリンポンプは、

  • 基礎分泌に関して、時間帯により注入量を変えるようプログラミングしておける・生活パターンの違いにより、仕事(学校)の日/休日/運動する日などのように3通り作っておける・かつ臨時に変更できる
  • 追加分泌についても、個人の感受性に応じてインスリン効果値を入力しておくと、食事で摂取した炭水化物の量により、必要なインスリン量を自分で追加注入できる

ことから、一般的にCSIIではインスリン一日投与量が減り、HbA1cは改善します。

問題点としては、以下のようなことが起こり得ます。

  • 急速に血糖が改善した場合に.網膜症や神経障害の増悪をきたす
  • 運動したときなどに相対的インスリン過量による低血糖がおきる

    インスリン皮下注入針のつまりや抜け落ちによるケトアシドーシス

    インスリン注入針留置による皮下肥厚、長期留置による皮下膿瘍

  • 肥満

費用については、ポンプ本体は数十万円ですが、レンタルできて、在宅自己注射指導管理料・ポンプ加算料、
血糖自己測定を含めて、1割負担の方で月約5000円、3割負担の方で月約15000円かかります。
(インスリンなどの薬剤費別)

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