糖尿病

糖尿病・高血圧・脂質異常症・高尿酸血症・骨粗鬆症などの生活習慣病を主な対象としています。近年増加の一途をたどる糖尿病に、医師・糖尿病療養指導士・看護師・理学療法士・管理栄養師・薬剤師などによるチーム医療の力を注いでいます。

• よい血糖コントロールを維持することで合併症の進行を防ぎ、健康な人とかわらない寿命と生活の質を保つことが治療の目標です。
• 基本療法は食事療法と運動療法です。入院でも外来でも管理栄養士から個別栄養指導を受けることができ（要予約）、食生活をみなおして、可能なことから改善できます。
• 糖尿病を知るきっかけにしていただくため、外来糖尿病教室（第4火曜日、年約５回）をひらいております。治療食や、簡単な運動を体験していただきます。

• 以下のような入院適応があります。

  • 著明な高血糖で緊急治療を要する場合

  • 食事療法や運動療法を続けながら、併用する薬の是非・種類・量を決め、その間に、糖尿病やその合併症・治療などにつき知っていただく教育入院（体験入院）：（期間は約2週間、費用は3割負担で15～20万円程度です。※高額療養費制度を利用すると入院医療費の減免を受けられます。）

  • 合併症の治療が主になる場合

• 血液・尿検査だけでなく、動脈硬化の経年変化もみながら合併症の把握に努め、網膜症・虚血性心疾患・動脈硬化・腎症・足壊疽などを併発した場合も、他科と相談しながら治療していきます。
• 病態に応じて、外来でインスリンやGLP-1注射の導入もしています。
• 看護師が、合併症について、食事療法の要点についてなど説明し、インスリン注射指導・手技の確認や、フットチェックを行っています（看護外来）。
• 糖尿病患者会「ぶどうの会」（日本糖尿病協会加盟）が活動しています。勉強会・歩く会・食事会・旅行などの行事を通じて情報交換し、会員同士の親睦・糖尿病についての理解を深めています。
• 糖尿病週間に際して、2008年以降11月3日に三郷市民の会を開催しています。
• 持続血糖モニター（CGM：continuous glucose monitorsing）や、1型糖尿病でのインスリンポンプ療法（CSII：continuous subcutaneous insulin infusion）も行っておりますので、ご相談ください。
• 当院は、日本糖尿病学会認定教育施設に認定されており、専門医の養成にも努力しております。
• 学会発表や臨床研究を行っています。また2007年～日本糖尿病学会などのJDCPstudyに登録し、合併症の前向き調査に参加しています。

内分泌

甲状腺疾患・下垂体・副腎疾患などの内分泌疾患を主な対象としています。最も多いのは甲状腺疾患ですが、幅広い日常診療の中から様々な内分泌疾患を診断し、治療することに力を入れております。

• 橋本病、バセドウ病のほか、甲状腺結節・腫瘍の診断・治療を行っております。
• 吸引細胞診などから、甲状腺癌と診断された場合には当院内分泌外科で手術も行います。
• 二次性高血圧には、副腎性高血圧、腎血管性高血圧がありますが、特に原発性アルドステロン症が高頻度です。当院ではその診断と治療に力を入れており、低カリウム血症のない高血圧の患者さんの4～5%に原発性アルドステロン症を診断し、治療しております。
• 数年前から副腎静脈サンプリングを少しずつ行っておりますが、2014年からさらに力を入れて、年間約20例を実施、診断例には内分泌外科で腹腔鏡下での手術をしております。
• 月経異常・不妊などのホルモン異常については、婦人科と協力しながら検索を行っております。
• 当院は日本内分泌学会認定教育施設に認定されており、専門医の養成に努力しております。

• 学会発表を行っています。原発性アルドステロン症の全国レベルの前向き臨床研究（PHASJ3）に参加しています