診療科
病理診断科

診療内容

診療内容

病気の適切な治療のためには、病気の正確な診断が不可欠です。病理医は患者さんに直接お会いする機会はありませんが、患者さんから採取された組織や細胞を顕微鏡で観察し病気を診断します。診断対象は全身臓器に及び、病変の正確な診断や治療方針の決定、治療効果の評価、および予後予測に重要な役割を担っております。当科は当院の病理診断業務のみならず、連携病院の病理診断業務にも携わっております。臨床各科と密接な連携を取りながら、スタッフ一同、正確かつ迅速な病理診断を目指し日々精進して参ります。

 

主な診療内容

組織診断
生検組織片や手術で摘出された臓器組織について、その良悪性や疾患名、病変の進行度などについて病理診断を行います。全臓器の病変がその対象になりますが、当院では消化管、肝・胆・膵、乳腺、子宮、卵巣、前立腺、膀胱、甲状腺、副腎、肺、皮膚、リンパ節、骨髄などの検体が主なものとして挙げられます。生検検体に関しては受付から三日程度、手術材料は一週間程度で報告しております。

 

術中迅速診断
手術中に臓器の一部を採取した後凍結標本を作製し、迅速病理組織診断を行います。術前診断の確認やリンパ節転移の有無、切除断端の評価を行います。検体提出されて15分以内に迅速診断の結果を報告しております。

 

病理解剖
不幸にも病気で亡くなられた患者様のご遺体を、ご遺族の承諾を得て解剖させていただきます。主治医はその場に立ち会い、病理医と議論しながら一部始終を見守ります。生前の臨床診断が正しかったのか、治療は適切であったのか、どのような機序で病気が進行し、死因は何であったのかなどについて病理学的に解明します。解剖症例はほぼ全例CPC(臨床病理カンファランス)を施行し、医療の妥当性について臨床各科と密に意見交換を行っております。

 

症例検討会(カンファレンス)

臨床各科の医師と定期的に症例検討会(カンファレンス)を開催し、意見交換を行っております。特に内視鏡カンファレンスは月2回行ない、その情報は患者さんの治療方針の決定や研修医の教育にも役に立っております。

 

CPC開催実績
  • 2018年度 8回
  • 2017年度 5回
  • 2016年度 6回

スタッフ紹介

病理部長 彭 為霞

出身大学
  • 中国医科大学
資格認定
  • 医学博士
  • 日本病理学会 認定病理専門医
  • 日本臨床細胞学会 細胞診専門医
  • 日本臨床細胞学会 学術評議員
  • 厚生労働省 死体解剖資格認定医
  • 日本病理学会 専門医・研修指導医
  • 日本病理学会 学術評議員
  • 日本臨床細胞学会 教育研修指導医

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